旭川市民劇場は1971年に設立し、旭川で良質の演劇を観賞し続けている会員制組織です。
昭和12年9月。浅草のレビュー小屋。「日本の喜劇王」と呼ばれたエノケン(榎本健―)
の一座でレビュー作家として人気を博した菊谷栄。彼は突然姿を消し、青森から満洲へ出
兵しようとしていた。座員たちの最後のメッセージを届けようと、北乃祭は故郷・青森へと
向かう。祭や地元の理解者・友人、戦地へ連れ立つ隊の若者たちとの交流によって、揺れ動き、
思い出し、決意し、出征していく菊谷栄の姿を描く。
作・演出:横内謙介
出演:岡森諦 中原三千代 有馬自由 伴美奈子ほか
2月21日(火) 夜 | 6時30分 | 託 |
2月22日(水) 昼 | 1時30分 | 託 |
上演時間:2時間10分(休憩15分含む) | ||
会 場:旭川市公会堂 |
太平洋戦争直前の昭和15年、浅草の小さなレコード店「オデオン堂」。
ジャズ(=敵性音楽)が好きで歌謡曲(=軟弱な音楽)が好きな一家と下宿人らの1年を描く。
戦争へ向かう世の中に振り回され、強まる同調圧力と愛国主義に翻弄されながらも、
生活の小さな喜びを大事にしてきた普通の一家の行く末は、果たして―
作:井上ひさし
演出:栗山民也
出演:松岡依都美 久保酎吉 高橋光臣 粟野史浩 ほか
5月11日(木) 夜 | 6時30分 | 託 |
5月12日(金) 昼 | 1時30分 | 託 |
上演時間:3時間(休憩15分含む) | ||
会 場:旭川市公会堂 |
アルプス山脈が一望できるリゾート地、シャモニー郊外。新妻のエリザベートが旅先の山荘から
失踪してしまう。警察の捜査でも手がかりは無く、憔悴する夫のダニエル。数日後、
近隣の神父がエリザベートを連れ帰るのだが、それは会ったこともない女だった…。
正体不明の神父とエリザベート、混乱する警部…。追い込まれていくダニエル。果たして真実は
誰が語つているのか!?
作:ロベール・トマ
演出:松本祐子
出演:石母田史朗 加藤忍 原康義 清水明彦ほか
7月19日(水) 夜 | 6時30分 | 託 |
7月20日(木) 昼 | 1時30分 | 託 |
上演時間:2時間20分(休憩15分含む) | ||
会 場:旭川市公会堂 |
芸術への熱い思いを抱きながら、不遇のうちに39歳の若さで没したイ・ジュンソプの半生。
彼は死後、1970年代から評価が高まつていき、韓国では今や国民的画家として愛されている。
日本占領下の朝鮮半島に生まれ、第二次大戦、朝鮮戦争、南北分断という激動の時代を生きた
イ・ジュンソプは、日本で絵画を学び、日本女性と結ばれた。韓国と日本に離れ離れになっても
消えることのなかった家族の愛は、普遍的な輝きを放つ。
原作:金義卿
脚色:金守珍・佐々木愛
演出:金守珍
出演:佐々木愛 藤原章寛 有賀ひろみ ほか
9月20日(水) 夜 | 6時30分 | 託 |
9月21日(木) 昼 | 1時30分 | 託 |
上演時間:2時間40分(休憩15分含む) | ||
会 場:旭川市公会堂 |
『先生の家に手紙を送ること』、そんな宿題を教師は生徒たちに出した。この学校に通う生徒たちは
年齢層が幅広く、恵まれない生い立ちで読み書きできない。生徒たちは自分の書いた字を
郵便局の人が読めるかどうか心配でたまらない。『丁寧に書けば、郵便屋さんはちゃんと届けてくれるよ』、
そんな教師の言葉を信じる生徒たち。学び始めたことで取り戻せる未来もある。
今日も屈託のない笑顔で夜間中学に通う。
作・演出:大西弘記
初演時出演者:西山水木 永田涼香 小林大輔 脇田康弘ほか
10月30日(月) 夜 | 6時30分 | 託 |
10月31日(火) 昼 | 1時30分 | 託 |
上演時間:2時間15分(休憩なし) | ||
会 場:旭川市公会堂 |
東京にある築四十年ほどの一軒家で暮らす春山夫婦。自宅を改装して始めたシェアハウスには、
年齢も職業もバラバラの個性的な面々が住んでいる。妻の喜代子は、食事会を開いたり、
相談に乗るなど、住人たちの母親のような存在だった。そんなある日、喜代子が怪我をして
入院することに。それをきっかけにしばらくの間、夫の秀夫が妻の代わりを務めることに
なったのだが一
作:岩瀬晶子
演出:須藤黄英
出演:山本龍二 岩倉高子 佐藤美幸尾身美詞 ほか
12月20日(水) 夜 | 6時30分 | 託 |
12月21日(木) 昼 | 1時30分 | 託 |
上演時間:2時間(休憩なし) | ||
会 場:旭川市公会堂 |